花崎杜季女 公演情報
- 2025.08.03
- 花崎杜季女の会(リサイタル) 東京美術倶楽部
- 2025.08.19
- 天河弁財天 奉納舞
- 2025.09.14
- 阿佐ヶ谷神明宮祭事 出演
- 2025.10.06
-10.11 - イタリア公演
10月9日、ヴィラジュリア国立博物館にて地唄舞披露 - 2025.11.08
- 花崎杜季女門下生の会 新宿「柿傳」
見えないものを見る。
地唄舞は、まず江戸時代に子女の嗜みとして発展しました。
鑑賞場所も座敷ですから、鑑賞者と演者の距離が大変近い芸術です。そのため、足の運び、指先の動き、息遣いなど、繊細な表現が必要とされます。
また、座敷そのままの空間で舞うことが基本です。燭台一対(左右に1本ずつ)を置き、燭台の内側が舞手の世界、外側が観客の世界となります。所謂舞台装置はなく、障子、襖、屏風が背景として使われることが多く、自然の景色がそのまま使われる場合もあります。演奏の音楽も、基本は三味線と唄だけで、一人の演奏者の弾き語りとなります。
このような簡素化された芸術ですから、鑑賞者の皆様にも「見えないものを見てください。」とご協力頂かなければなりません。舞手の思いと、鑑賞者の方の、人生観、感性が絡み合い出来上がる世界なのです。
ただ、現在は、舞台芸術としての道も歩み始め、この場合は、舞手が、白塗り、鬘等扮装するだけでなく、背景、演奏もその雰囲気に合ったようにしつらえます。
他のジャンルの芸術家との交流で新しい形も生まれています。